本殿の檜皮がすっかり剥がされ、屋根の骨組みがむき出しになりました。前回の葺き替えの際に新しい材木が使われていますが、内側には江戸期の材木がそのまま残っているそうです。
現在の社殿は天正4年に造営が行われ、寛永と文久に水害による破損によって修復された記録がありますが、文献では文久の修復の際に八間社の本殿を四間社に縮小したと記載されており、今回、檜皮をめくった内側の材木の組み方からも、その縮小の形跡が覗われるとのことでした。
また、東側の鬼飾りには五三の桐紋が入り、上部には文字が刻まれていました。残念ながら年代の記載部分は削られ読み取ることができない状態です。
この後、宮大工さんによって、屋根の傷んでいる部分を修復してもらい、銅板を葺くための下地工事が始まります。
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